第14回日本人行脚(サミーさん)
第14回日本人行脚(サミーさん)
3月13日18時、西武線上石神井駅の1つかない改札で待っていると、サミーさん登場。
近くの個人居酒屋「旬菜台所」に入り、早速行脚スタート!
本:去年1年はどんな一年でしたか?
サ: 激動(笑)ドラマのような、ジェットコースター なかなかこのお年で
そんな変化はねー めったにないですよね その節はお世話になりました (^^)
本:とんでもないです(^^)詳しい話は後で聞くとしてまして乾杯しましょう(^^)
本&サ:かんぱ〜い(^^)!!
サ:本多さん、お疲れなんじゃ(^^;)?
本:いえいえ(^^)夜行バスで今朝神戸から帰宅しましたが、帰宅してから寝てますので
問題ないです(^^)
で、ドン底からTriumph(トライアンフ=大勝利)を得る為には、挫折もあったかな、と。
メールも不通だったので田舎帰っちゃったのかな、と。
でも去る人追わず来る人拒まずのスタンスですから敢えて何もしなかったのですが。
この話、皆に勇気与える話なんてオフレコにしないでいいですか?
サ:いいですよ、全然 (^^)
本:では今回の激動をお話下さい。35才という社会的リミットを超えての大勝利ですからね (^^)
サ:はい。そこで現実にリストラが自分の身にね、4000人のリストラで肩叩きにあって。
病気で休みがちで、労災期間の3年も過ぎて「治療に専念しては? 費用はお前持ちだけど」とという感じで肩叩きに。
本:まさに、まさにヤクルト→中日の川崎状態ですよね
サ:ハハハ、あんなに年俸もらってはいないですけどね(^^)
で、 妻子あり4人家族で、マンションの35年ローンがまだ29年 残っているし
自分個人なら他の職を探すので良いけど、妻子に愛想を尽かされるのが恐かったですね。
周りに気を使う性格なので
本:なるほどね〜、、、ここのすだち美味ですね〜
サ:すだちうましですよね(^^)
本:辛酸も舐め尽くして、酸っぱいものも食べる気持ちになってきた?
サ:ハハハ(^^)
本: サミーさん位、逆転すると何ツッこんでも大丈夫ですね(^^)
サ:ハハハ(^^) ホントは本多さんにも聞いてもらいたかったけど言えなかった、
体面を取り繕う性格なもので。
本当言うと辞めたかったけど、辞められなかった、もろ利益追求型企業でしたから。
でも一緒に働いていた後輩が過労死してもうダメだ、やめよう、って。
で、辞めて会社都合だからすぐ失業保険が出て退職金が出て、生活には困らないけど
カッコ悪いってのがあってね 家にいられなくってね
本: 奥さんも気まずい雰囲気?
サ:そうですね。
本:保奈子だからね(^^)
サ:ギャハハ(爆)そう、まさにね (^^)
本:顔も性格も(^^)?
サ:顔はまるっきりそうですね(^^)
本:ギャハハ(爆)大体、この話で皆爆笑なんですよ(^^)、で、
どうして『愛人1』にみたいな展開に?
サ:自分は大した事ないと思ってたんですけど、周りが大騒ぎして、自分とカミサンの実家
とかね、、、でますますヘルニアも悪化するでしょ?
後、頭痛の種は結婚すると親が4人になるから4人説得しないといけないから
本:ストレス要因が大きいからね 。僕も首痛あるからよくわかりますよ
サ:そうなんですよ
本:社会の椎間板とヘルニアと2つ椎間板が出来ちゃった、と。
サ:まさにそうなんです。で、逆転の発想は我ながら機転が効いたのは、
ハローワークに「障害者窓口」があって。
でもお役所って宣伝しないから存在に気付かないでいて。
で行ってみたらすいていて、で、もしかしたら俺って申請すれば障害者じゃないか、って。
今迄はカッコ悪くて認定取らなかったんですけどね、で手術失敗した病院に行って
再度クレーム付けたら障害者認定をあっさりしてくれて。
本:はい
サ:そしてある日、友人のPCからカミサンの携帯にメールを入れて
「しばらく療養させてもらう」と書き、消えたんです。
実際本当に、これでダメなら人生を終える位追い込まれていた
本:サミーさん顔が沖雅也だから彼の遺書のセリフと同じで「本多さん、涅槃で待ってる」
って遺書メール来たらどうしようかな?ってね(^^;)
サ:ギャハハハハ(大爆笑)まぁ、本多さんには良い報告を出来るようになってたら
メールしようと思っていたんですよ。
アテネにも書けなかった、、、
本:ホントは、悩みのある時こそ、アテネに出て来て欲しいんですけどね
サ:そうですよね、でも当事者はそういう余裕ないんですよね、、、
で、北海道の長万部の某サラ金の系列のゲルマニウム温泉に行き、
電車の長万部駅から車一台やっと通れる国道を1時間半の一軒宿に。
秘境も秘境で料理は缶詰で宿泊費高くて1日10000円超えて、
1日8時間湯治ノルマで馬鹿馬鹿しくてすぐ帰ったんですよ。
本:友達出来ません?『寝物語』のカプセルホテルみたいに
サ:ハハハ、病気で来てますからね、そういう展開にはなりませんでした。
本:なるほど。で、実際コンディションは改善されたんですか?
サ:精神的な面が改善されましたね、精神的に余裕がなかったのが 。
後、柳沢漫画ってドロップアウトする主人公が多いから自分がそういう環境にあると
客観的に見れましたね。
本:なるほどね。ある程度は肉体面も?
サ:でも1日8時間ノルマだから 精神的余裕が出て来たら藁にもすがる気持ちだったのが
何やってンだ?って馬鹿馬鹿しくなって。
本多さんに応援してもらって御礼も言ってないし、このまま死ねるか!ってね。
温泉に入ると自殺願望がなくなると医学的にも証明されていて、それが一番の効用でしたね(^^)
本:はい
サ:で家に帰ると職安から色々ハガキが来ていて親身になってくれて、仕事を紹介が沢山あった。
カミサンと子供2人も喜んでくれて
で公務員試験で「36才以下」で「実務経験何年以上」で「障害者」で、という公募があってこれが一番と直感的感じて、、、。
僕は本多さんのアテネでの「次人生があったら公務員で土日旅行する生活がしたい」
というのがいつも凄く心にあってね。
俺絶対公務員になってやる!!てね
僕は本多さんのいうような2つの人生送れたな、て。
対極の職業にいましたから、毎日数字数字数字でね。
11月に募集みてその月に試験あって「君はツイているよ、ある意味弁護士試験よりも
条件的に難しかったかもしれないよ」と採用担当に言われて。
日本人の仏教観から仕事は修行の一環みたいな、ね。そういうのが間違いだと気付きましたね。
本:なるほど、、、良い話ですね〜、、、
サ:ところで「満員電車にのラッシュに乗らなくても良い人生」っていうのはどの作品にありました?
本:『未望人』ラストシーン、『俺には俺の唄がある』、『流行唄』とかですね
サ:なるほどね(^^)
本:あ!!素晴らしい話ですっかり聞き忘れてました(^^;)ハンドルネームの由来は?
サ:本名の○△◇☆の真ん中2文字を伸ばしただけです。
性格出ますよね、本名から無関係のハンドル付ける人はひねくれてるとか何かで読んでね、
なるべく真直ぐ生きたいな、と。
本:なるほど! では、サミーさんの行脚の歴史は?
サ:生まれは茨城県竜ヶ崎市、で、すぐに群馬県太田市、高校は茨城県鹿島の全寮制に、
それから府中、調布、会社に入って豊島区池袋
本:池袋!危ないトコ住んでましたね〜(^^;)
サ:近くのマンションに銃弾打ち込まれたりね、職場は五反田だったし(^^;)
で、結婚するまで池袋居て、今が練馬の上石神井
本:ありがとうございます。では柳沢のきっかけは?
サ:リアルタイムで『SEWING』、無人島に持って行きたい位好きなんですよ(^^)
他の作品もすきだけど右に出るものないです。
若者に対する指針を与えているのが凄い 須藤のパトロンの非安定思考とかが、
柳沢先生の声に思えてね、登場人物一人一人が存在感があって、
ケンゾーの最初の彼女とのやり取りとかね、先生が女心をよく分かっているし、
最後迄やる気をなくさなかった作品。
だからこそ改題されて再版されたと思いますしね。
こんな話を出来るアテネの存在に感謝していています。
後、付録のベチの原宿日記も革命的でした、プロフィールを知られるのを何よりも嫌いな
はずなのに
本:なるほどね〜(しみじみ) 最近の作品は?
サ:あんまり読んでいないですね、昔のばっかりですね 。
『SEWING』は「青春もの」ですね、子供と大人の中間にアピールする革新的な作品でした。
後は『妻をめとらば』が好きです。
『朱に赤』も衝撃的、『愛人』シリーズも欠かせないです。
本:『愛人』はどのパートがお好きですか?
サ:パート2ですね
本:やっぱり! 僕もです。1のファン多いですけどね
サ: エンディングがまるっきり逆じゃないですか。
で、高校時代、 寮の中で『愛人』貸しまくってました、変な顔されても(^^)。
開架式「柳沢文庫」を作って友人達に無量貸し出しまくっていました。
堕ちていく人間を美しく描くのが凄いですよ。
『翔んだカップル』の中で「相性が良くないと好きどうしでも上手くいかない」
と言われたから保奈子にしました(^^)
本:ギャハハ(爆)対極の弘兼憲史の作品なんてどうですか?
サ:弘兼は観ていてむかつきますね、登場人物に愛着が持てないです。
本:同感です。で、話ヘルニアに戻しますけど、持病は「持っている病」だから、
ラーメンマンがモンゴルマンのマスクかぶれば健常者として動けるのであれば完治では?
と僕は思っています。
僕は一日一回ストレッチやって首のストレッチやって健常でいられる。
サミーさんはどう思いますか?
サ:同感ですね。メンタル面が大きいですね、自分の場合。
本:なるほどね。
※ここで我々は近所のカラオケボックスに移動。
サ:ホントに、去年御会いした時の会話の内容を覚えていない位追い込まれていたんですよ、、、
本:本当に大変でしたね、、、。
サ:柳沢先生の話に戻りますけど、柳沢作品の中には本当に凄いフレーズが沢山ありますよね、
五泉みたいな何にもない所から柳沢先生が出現したのが凄いですよ。
後、日本人行脚の五泉編。文章だけの時の方が想像力が掻き立てられて
色々考えちゃいましたよ、やっぱり聞き込みって面白いんですね(^^)
本:ありがとうございます(^^)でも、いずれにしても良かったですね〜(しみじみ)
後はヘルニアじっくり直して、懇親会ですね(^^)!!
サ:有難うございます(^^)ホントそうですね。
学生時代、家賃1万5千円で、月5万で生活していたからこそ都会に家が欲しくて、
実際買えたし、良い人生かな、と。
※こんな感じで非常にハッピーなトークが続き、最後も踏切り近くで録音しながら話して
別れた。
サミーさんにはまだヘルニアとの闘いがあるが、メンタル面からかなりの部分が
改善された様ですので、後は完治を祈るのみであります。
一番の薬は懇親会の実現かな?時間はかかっても実現させるぞ!!
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